古銭は水洗いしても問題ない?
硬貨というものはもともと、大勢の人に長い間利用されることを視野に入れてでき上がることから、家庭になる洗剤などで水洗いしても、それほど支障はありません。生活の中で付着するレベルの汚れた状態だと、洗剤で軽く洗うだけできれいになるでしょう。指の皮脂の付着による酸化が原因となる変色、サビ、経年劣化などが要因となる汚れは、化学薬品などで汚れを落とすことになります。注意しなければならないのは、法律(貨幣損傷等取締法)で「貨幣は、これを損傷し又は鋳つぶしてはならない」となっているので、外面の汚れを落とすためにやすりを使用するとか、金属でこすったりするのは違法となる可能性があるため、控えた方がいいということです。古銭の保存状態によっては、カビが生えていたり、古銭同士が固着していたりすることもあります。値打ちを毀損しないよう汚れを落とすことを望むなら、汚れの種類や硬貨の素材に応じて、手法を考えることが求められます。
硬貨をできるだけよい状態で保存するには
硬貨の汚れは、指先の皮脂や水分などが原因となって、酸化や錆びなどが起きるため、できるだけ手を触れず、空気に触れない状態で保存するのが一番です。
?コイン専用ケースに保管することで、空気にさらされない状態での長期保存ができるようになります。
適切な方法で洗浄した後は、直接硬貨に触らないよう、指サックやピンセットなどを使うとよいでしょう。
ただ、古銭の場合は、きれいであることが必ずしもよいわけでなく、古銭の汚れ具合が好かれる、という場合もあります。
変色ぐらいなどが時間の経過や歴史が感じることができるため、と考える人も少なくありません。
この点にかんしては考えが分かれる部分ですが、将来人に譲る可能性もあるのであれば、そういったことも頭に入れておいた方がいいかもしれません。
経年変化で古銭の文字が判別できないものは、薬品を使うことで、判別することがより困難になる可能性があるため、控えたほうがいい場合もあります。
また、硬貨同士が張り付いたりしている時になど、強引に剥がそうとすると、破損する可能性もあります。
そんなケースは専門家に相談してみると良いでしょう。
古銭を保管する専用ケースがなくても、容器に布を敷くなどして、保存することで、少しでも似た保存環境を作ことができます。
古銭の価値を下げないよう、大事に保管したいですね。